人生のお祝い事

初宮参りから成人式までさまざまな行事の中で、どのような席をもうければいいのでしょう?
 

初宮参り

初宮参りとは、生後初めての氏神参りの事をいいます。

宮参りの日をもって産のつつしみが終わるとするところも多くありました。日取りは生後30日を過ぎた頃に行うのが一般的ですが、女の子は男の子より一日か二日遅らせる地域が多いようです。
逆に早くお参りをすれば早く結婚できるといって男の子より先に行う地方もあります。
 

初誕生日祝い

日本には誕生日を祝う風習はもともとありません。

「初誕生祝い」の風習は昔から全国的にありました。生後満一年の初誕生日のことを「むかれどき」「むかれつき」(東北・信越)「むかわり(九州)などと呼びます。満一年の頃ヨチヨチ歩きするので、「歩き祝い」ともいい、誕生餅をついて祝う風習が全国的にあり、「餅誕生」という呼び名もありました。誕生餅を背負わせ歩かせるので、この餅のことを「力餅」「立ち餅」「立ったり餅」と呼びました。しかしあまり遠くまで歩くと、成人してから親元を離れるという迷信からわざわざ倒したので、「ぶっ倒し餅」ともいわれました。また餅を踏ませる地方もあり、「餅踏み」とも呼ばれました。いずれにしても、健康で力強い子に育ってほしいという願いが込められていることがわかります。

「初誕生祝い」は、無事に生後一年を迎えたことを感謝し、健やかに成長することを願って行うお祝いの行事で、それは今も昔も変わりません。
 

初節句

雛祭り お雛さまを飾るのは、身に降りかかる災難を免れて、女の子が良縁に恵まれますようにという意味もあります。

現在3月の節句は桃の節句とも呼ばれ、女の子の節句として親しまれています。女の子がやさしく美しく成長し、幸せになれるようにとの願いを込めて家の中に雛人形を飾ってお祝いをする行事となっています。

 

端午の節句

かつて武家の家では五月五日に具足類を外に出して干す習慣があり、その具足を象徴する武者人形を飾る行事となりました。男の子が元気に逞しく育つようにとの願いを込めて、鯉のぼりと武者人形は五月五日に欠かせない端午の飾りとなっています。

 

七五三

かつて子供の死亡率が高かった時代に、成長の節目毎に儀礼が行われたのが江戸時代です。
「七つ前は神の子」といわれ七歳は幼年期最後の儀礼とされ、男女とも重要視されていました。
三歳、五歳、七歳という年齢に固定していったのは奇数を陽とする中国の影響ともいわれています。

 

成人式

成人式とは若い男女が一人前の大人になったことを社会的に認める式のことで一月十五日の成人の日にお祝いします。民法でも「満20歳以上を以って青年とす」とあるように法律上でも一人前の大人として扱われます。

かつての公家や武家の社会では、若者が髪を結い、初めて冠や烏帽子をかぶる「元服」や「烏帽子着」の式が成人式にあたりました。

お祝い事の席にはこんな料理がオススメです。